出版社内容情報
生産性至上主義に傾斜している経営学の本質を批判的に問い直す。とりわけ、今日話題となっているLGBTQをとりあげ、社会的課題と経営学との緊張関係を示す。
内容説明
生産性を高めることは、経営学にとって前提条件なのか?経営学とセクシュアル・マイノリティ(性的少数者)との緊張関係を示唆し、無自覚なパフォーマンス主義を考え直す。
目次
序章 マネジメント研究をクリティカルする
第1章 経営研究における生産性と多様性
第2章 クリティカル・マネジメント研究(“Critical Management Studies”)の系統的レビュー
第3章 企業の多様性と包摂と活用―日本企業における性的指向・性自認の多様性に関する「対応」・「取り組み」言説の変化
第4章 企業の「利用可能な」多様性の包摂と活用―日本企業における性的指向・性自認の多様性に関する「対応」・「取り組み」言説の批判的考察
第5章 マネジメント研究はクリティカルされたか
著者等紹介
柳淳也[ヤナギジュンヤ]
京都大学経営管理大学院特定助教。1989年大阪府生まれ。大阪市立大学経営学研究科後期博士課程修了(経営学博士)。関西を中心にLGBTQに関する子ども向け授業や教員研修を実施。近年は、大学や企業でのダイバーシティ研修、自治体向けの職員研修などにも携わっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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