内容説明
優れた管理会計実践がもたらすコスト競争力や戦略の実施能力の高さは、企業の競争優位の源泉となりうる。原価企画は、こうした戦略実施のための計画・運用のマネジメント機能をもつに至った。本書では、業種を越えた利益の作りこみ活動へ進化した原価企画をテーマに、変革能力、品質とコストの両立問題、テンション・マネジメントの3つの視点から取り組んだ。
目次
第1章 管理会計チェンジ研究のパースペクティブ
第2章 制度論的パースペクティブに基づく原価企画チェンジ研究―概念化
第3章 制度論的パースペクティブに基づく原価企画チェンジの事例研究
第4章 普及論に基づく原価企画チェンジの事例研究
第5章 高品質と低コストのジレンマ―自動車リコール分析による考察
第6章 管理会計の組織プロセスへの影響―ダイナミック・テンションの創造に向けて
第7章 原価企画の新機能―テンション・マネジメントとしての役割期待と事例研究
第8章 テンション・マネジメントとしての原価企画―実証研究
著者等紹介
吉田栄介[ヨシダエイスケ]
2000年神戸大学大学院経営学研究科博士後期課程修了、博士(経営学)の学位取得、近畿大学商経学部講師(常勤)。2002年慶応義塾大学商学部専任講師、助教授、准教授を経て、慶應義塾大学商学部教授。主要著書『持続的競争優位をもたらす原価企画能力』中央経済社、2003年(日本会計研究学会太田・黒澤賞、日本原価計算研究学会学会賞)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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