出版社内容情報
2025年導入予定の新規制が保険会社の経営にもたらす影響を詳解。金融庁公表の暫定決定文書をフォローするほか、外部検証やシステム対応などのキーポイントをより具体的に解説。
内容説明
経済価値ベースのソルベンシー規制の導入は、単に現行のソルベンシー・マージン比率の計算方法が変わるだけでなく、リスク管理やガバナンス態勢の抜本的な変更につながるものであり、保険会社の経営にも大きな影響をおよぼすと考えられる。このため、リスク管理部署や経理・主計部署だけでなく、経営管理・資産運用・財務・システム・商品開発・内部監査など、幅広い部署の関与が必要となる。本書は、経済価値ベースのソルベンシー規制の解説をできるだけ平易かつ図表を多用して行いつつ、関連する内容も網羅的に織り込むことで、1冊で全体像が理解できるように工夫されている。本改訂版では、2022年6月に公表された「経済価値ベースのソルベンシー規制等に関する基本的な内容の暫定決定について」の内容を織り込むとともに、本書がより実践的なコンテンツとして役立つよう、外部検証やシステム対応など、導入にあたってのキーポイントについて、より具体的な内容を盛り込んだ。
目次
第1章 経済価値ベースのソルベンシー規制の検討状況
第2章 経済価値ベースのソルベンシー(ESR)
第3章 資本管理への影響
第4章 リスク管理・ERMへの影響
第5章 検証態勢への影響
第6章 ガバナンス態勢への影響
第7章 経済価値ベースのソルベンシー規制への対応
第8章 EUソルベンシー2の動向
第9章 IFRS会計基準・USGAAPとの比較