出版社内容情報
国際的な環境変化で注目されるサプライチェーン。調達元に人権侵害で自社の責任が問われかねない時代となっている。下請法関連の身近な契約実務から最新の法状況までを扱う。
内容説明
ビジネスの流れにおけるグローバルな環境変化と、経済安保など最新の規制の状況を踏まえた契約実務を解説。
目次
第1部 サプライチェーン契約の基礎知識(サプライチェーンをめぐる環境変化;日本におけるサプライチェーンの特徴と法的課題)
第2部 サプライチェーン契約の機能と条項例(契約の特徴と最新課題;調達・製造段階の場合;流通・販売段階の場合 ほか)
第3部 契約書ひな型集(仕入先向け取引基本契約書;製作物供給契約書;製作物供給取引基本契約書 ほか)
著者等紹介
長谷川俊明[ハセガワトシアキ]
1973年早稲田大学法学部卒業。1977年弁護士登録。1978年米国ワシントン大学法学修士課程修了(比較法学)。元国土交通省航空局総合評価委員会委員、元司法試験考査委員(商法)。現在、企業法務とともに国際金融取引や国際訴訟を扱う傍ら、複数の上場・大会社の社外取締役、監査役を務めた。長谷川俊明法律事務所代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ちくわ
3
サプライチェーンに関わる契約の解説本。本書の構造は、現代におけるサプライチェーンの課題、そういった課題と契約の関係、具体的な契約の雛形という3本立てになっている。製造業からすればホットな話題だと思う。ただし、個人的には、いずれについても非常に中途半端という印象を受けた。企業の中の人の目線からいうと、課題はわかっているからじゃあそれをどう契約に落とし込むかという点を知りたいと感じるが、そこへの深堀りがなされていないと感じた。先端的な分野ではあるものの、「具体的な条項」まで落とし込んだものが読みたかった。2023/04/09