出版社内容情報
マネロン対策は、単なる金融機関の問題ではなく国際政治を含む広範な領域を射程する。本書は複雑な国際規制の現実を過去の事件史と自身の経験をふまえ平易な表現で解説する。
内容説明
年間2兆ドルの地下マネーから世界が見える!暴力団、中東テロ組織、北朝鮮の暗躍まで読み解く俯瞰図を、官界の第一人者が活写。
目次
地下資金対策序説
麻薬犯罪と地下資金
FATF:その成立とルール・メイキング機能
FATF:実質的強制力とジレンマ
官民のバーデン・シェアリング
背後にひそむ真の人物を探る
汚職対策とマネロン規制の深い関係
定義なき「テロ」と闘う米国と世界
国家自身が生み出すテロ資金
安全保障の試金石・金融制裁
マネロンの刑事政策的展開
デジタル革命と地下資金
著者等紹介
野田恒平[ノダコウヘイ]
2001年、財務省入省。アジア・欧州の大使館勤務を含め、主に国際関係業務を歴任。FATF第4次対日審査の政府内取りまとめを経て、2020年からIMF(国際通貨基金)法務局上級顧問として、世界各国のマネロン・テロ資金等対策に携わる。2022年7月より、内閣法制局参事官。東京大学法学部卒、米国コロンビア大学公共政策学修士、ニューヨーク大学法学修士(国際租税法専攻)取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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