出版社内容情報
重冨 貴光[シゲトミ タカミツ]
著・文・その他
酒匂 景範[サコウ カゲノリ]
著・文・その他
古庄 俊哉[フルショウ トシヤ]
著・文・その他
内容説明
イノベーションの重要性が叫ばれる今、共同研究開発は企業にとって有用な手法の1つとなっています。本書では、共同研究開発の開始~終了までのプロセスに沿って、共同研究開発にまつわる契約や法的なポイントを解説しています。第2版改訂のポイント:経済産業省=特許庁「モデル契約書ver2.0」をフォロー。スタートアップとの共同研究開発案件における留意点を追記。初版発行後に出された重要裁判例を追記。
目次
第1章 共同研究開発とは
第2章 共同研究開発の進め方
第3章 共同研究開発初期段階
第4章 共同研究開発契約の締結段階
第5章 大学・研究機関との産学連携、外国企業やスタートアップとの共同研究開発
第6章 共同研究開発の遂行段階における留意点
第7章 共同研究開発終了段階
第8章 共同研究開発に関する裁判例
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Haruki
5
共同研究開発をトラブルなく進めるための法的根拠として、秘密保持契約、基本合意書、共同研究開発契約等を意義と効果を理解した上で使えるようにガイドしてくれる。条項例文にそって、意義と解釈をさらいながら後で出てくる判例に目を配って実務的な立場で、自分側、相手側の権利関係をどう決めるべきか理解できる。特に豊富な判例により、役割分担の明確化、第三者への制限、開発変更・中止の判断、成果の帰属と実施、知財権、開発費の負担、開発期間等の法的判断への使い方がわかり、民法から一歩踏み込んだ契約として紛争予防・対策に直結する。2024/03/23
ちくわ
1
2版が出たので改めて読んでみる。共同研究開発契約に絞った書籍が中々ない中、本書は当該類型に絞って論じるという点で珍しい。構成としては、具体的な契約条項の説明というより、共同研究開発の案件が進行する過程で対処すべき課題を上げてそれへの対応策を論じていくスタイルとなっている。2版においてスタートアップとの案件が追記され、オープンイノベーションが持て囃される現在のビジネス環境下では押さえておくべきテーマなのだとは思う。どのような類型のところと付き合うかで着眼点が異なってくるのを明示しているのは示唆もある。2022/10/15
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