出版社内容情報
本書では、環境史を広い視点から考えて今後の環境問題再発防止にのための基礎的な事象を考察する。環境問題の定義は、人および生物に何らかの影響を及ぼすこととして捉える。
内容説明
人類は、地球で持続可能に存在するために莫大な知識を遺伝子に記録し、臨機応変に対処してきた。失敗例を分析し知恵を積み重ねて、これまで経験したことがないリスクを回避しようとしている。しかし、予防は極めて難しいため、しばしば過大に恐れたり、非合理的なリスクを作り上げたりもする。本書では、環境史を広い視点から考えて今後の環境問題再発防止のための基本的な事象を考察する。「環境問題」の定義は、一般には非常にあいまいに使われているが、人および生物に何らかの影響を及ぼすこととして捉える。
目次
第1章 環境のはじまり(宇宙と地球(時間と空間)
環境問題の時間的・空間的分析―自然科学と社会科学)
第2章 宇宙からの影響(光のエネルギー―生と死を司るエネルギー;紫外線の遮断;地球温暖化と寒冷化;人工核エネルギー―放射線による被害)
第3章 有限な地球と人の無限な欲望(コモンズの危機―持続可能な生存の危機;環境汚染―強い光にともなう濃い影)
第4章 持続可能性(成長と限界のバランス;リスクコミュニケーション)
著者等紹介
勝田悟[カツダサトル]
1960年石川県金沢市生まれ。東海大学教養学部人間環境科・大学院人間環境学研究科教授(大学院研究科長)。工学士(新潟大学)(分析化学)、法修士(筑波大学大学院)(環境法)。職歴、政府系および都市銀行シンクタンク研究所(研究員、副主任研究員、主任研究員、フェロー)、産能大学(現産業能率大学)経営学部(助教授)を経て、現職。専門分野、環境法政策、環境技術政策、環境経営戦略。社会的活動は、中央・地方行政機関、電線総合技術センター、日本電機工業会、日本放送協会、日本工業規格協会他複数の公益団体・企業、民間企業の環境保全関連検討の委員長、副委員長、委員、会長、アドバイザー、監事、評議員などをつとめる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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