出版社内容情報
企業会計原則の公表以降、証取法会計における会計基準が確立された時期、概ね1980年代までを対象に、国会審議等を素材として、日本の会計基準の実像を動的に解明する。
内容説明
日本の会計基準はどこからやって来て、いまどこにいて、これからどこへ向かおうとしているのか。第1巻は、戦後「企業会計原則」の公表以降、証取法会計における会計基準が確立された時期、概ね1980年代までを対象としている。会計基準の開発主体は企業会計審議会であるという既成概念に反して、大蔵省や日本公認会計士協会に注目し、その動向や国会審議等を素材として利用しつつ、日本の会計基準の実像「なぜその時期に、なぜその内容になったのか」を動的に解明する。
目次
序 研究の視点
1 会計規制と会計原則の確立
2 実現主義の原則、繰延費用
3 「企業会計原則」の引当金
4 『企業会計原則』の黄金時代
5 日本公認会計士協会の実務指針
補章1 大蔵行政と会計制度
著者等紹介
大日方隆[オビナタタカシ]
1985年東京大学経済学部経営学科卒業、東京大学大学院経済学研究科進学。2008年東京大学大学院経済学研究科教授となり、現在に至る。主要著書『企業会計の資本と利益―名目資本維持と実現概念の研究』(森山書店、1994年、日本公認会計士協会学術賞受賞)『利益率の持続性と平均回帰』(中央経済社、2013年、日経・経済図書文化賞および日本会計研究学会太田・黒澤賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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