出版社内容情報
学術的、実務的の両側面から商標法とその周辺法の解釈・運用のポイントを解説。30の重要判例についても事案の概要とその要点を解説。企業のブランド戦略の一助となる。
内容説明
知的財産制度は経済活動を通じて提供される価値を守り支える重要な手段の1つであり、とりわけ商標法は、ブランドの保護を望む者に寄り添うように、変革を止めることなく発展してきた。ブランドは企業の生き方を表しており、そのため、この観点を実務家は忘れてはならない。本書は学術・実務の両側面から商標法とその周辺法について概観し、その上で重要判例分析の要点を解説している。やや理論的な内容もあるが、ブランド戦略という視点も踏まえて本書を利用いただけると幸いである。
目次
第1章 本書の背景事情と本書の構成(プリミティブな商標の時代―「瓦饅頭」と「亘饅頭」;プリミティブな商標の時代における判例法の意義 ほか)
第2章 商標法の今日的課題(商標法の今日的課題―研究者の観点から;実務家の観点から)
第3章 「商標と周辺法」に関する実務的課題(商標と不正競争;意匠と商標 ほか)
第4章 2013年以降の商標関連判決の解説集―30選(意匠的に用いられた標章と商標的使用;自他識別力(3条1項3号) ほか)
著者等紹介
小林十四雄[コバヤシトシオ]
1925年東京都生まれ。東京大学法学部政治学科卒業後、私法学科に再入学。1958年司法試験合格。59年司法研修所入所(第13期)。1961年弁護士登録(第二東京弁護士会)。1967年弁理士登録。1970年に司法研修所同期の藤堂裕弁護士(故人)と共に、小林・藤堂法律特許事務所設立。生前、日本ライセンス協会会長、日本弁護士連合会・無体財産権制度委員会委員、日本商標協会理事・副会長、日弁連知的財産センター幹事、弁護士知財ネット監事などを歴任。2022年8月22日逝去
末吉亙[スエヨシワタル]
東京大学法学部卒。KTS法律事務所・弁護士。日本商標協会理事。弁護士知財ネット理事長
西村雅子[ニシムラマサコ]
津田塾大学大学院前期課程修了、一橋大学大学院修士課程修了。弁理士法人大島・西村・宮永商標特許事務所・弁理士。国際ファッション専門職大学・教授。日本商標協会理事
大塚一貴[オオツカカズタカ]
中央大学法学部卒。浅村特許事務所・弁理士。日本商標協会理事
三山峻司[ミヤマシュンジ]
中央大学法学部法律学科卒。中之島シティ法律事務所・弁護士・弁理士。元特許庁工業所有権審議会委員。日本商標協会理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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