内容説明
日本企業がグローバルに展開するようになってから久しいが、世界の競合企業と互角にわたり歩くためには、自社グループのグローバルでの経営状況を把握し、迅速に意思決定を行う必要がある。本書は、グローバル企業だけでなく、国内拠点のみで活動する中堅・中小企業の財務や経営企画の担当者にも読んでいただきたいものである。なぜなら、国内拠点が主な活動場所だとしても、取引先(サプライチェーン)が海外企業であることは往々にしてある。そのため、国内ルールだけでなく、国際的なルールにも目を向けて、「連結収益管理」をする必要がある。本書では、連結収益管理の進め方を丁寧に説明し、ケーススタディで実践知を深めるTIPSを紹介している。感染症のパンデミックや、ウクライナにおける戦争などの影響を受け、経済環境が悪化している状況下、どのような観点で企業活動を行っていくかを検討する際の一助となれば幸いである。
目次
第1章 グローバル連結収益管理とは何か(グローバル連結収益管理とは;なぜ、今グローバル連結収益管理か)
第2章 グローバル連結収益管理のあるべき姿(グローバル連結収益管理を取り巻く環境;現状を踏まえたあるべきグローバル連結収益管理)
第3章 グローバル連結収益管理のベストプラクティス(主要論点の導き方;戦略・目標の設定;KPI(部門・個人別)の設定
管理プロセスの定義/実行
組織機能
システム/テクノロジー)
第4章 グローバル連結収益管理の実践(A社の事例;B社の事例)
第5章 グローバル連結収益管理の未来(次の10年のビジネス環境(PEST分析)
グローバル連結収益管理のキーワード)