内容説明
ソフトウェア開発やコンサルティングといったプロジェクト型ビジネスでは、目に見える成果物がないため、その成果にかかった費用(原価)のイメージがつきにくいものです。しかし、当然、プロジェクト型ビジネスにおいてもその成果を出すために、外注費、人件費、加工費といった原価が生じています。各プロジェクトで発生したすべての人件費、経費、加工費を、プロジェクトが始まった年度の費用として費用処理すると、プロジェクトごとの損益が把握できず、そのプロジェクトが儲かっているのか損しているのかの判断ができません。プロジェクトの受託時点での損益見積りの予算実績比較もできません。こうしたプロジェクト型ビジネスの適正な損益管理を実現するのがプロジェクト別原価計算です。本書では、プロジェクト型ビジネスにおいて数字による有益な戦略立案を実現したい企業の方々にプロジェクト別原価計算の仕組みをQ&A方式でわかりやすく解説しています。
目次
第1章 プロジェクト別原価計算総論
第2章 プロジェクト別原価計算を行うための設定
第3章 プロジェクト別原価計算の実施
第4章 実際原価と予定原価
第5章 仕掛品評価損と受注損失引当金
第6章 プロジェクト別原価計算規程
第7章 原価計算と内部統制
第8章 収益認識会計基準とプロジェクト別原価計算
第9章 プロジェクト別原価計算の実践
著者等紹介
大野貴史[オオノタカシ]
公認会計士・税理士。大野公認会計士事務所(東京都千代田区)代表。税理士法人三田會計舎(東京都港区)代表社員。太田昭和監査法人(現新日本有限責任監査法人)、朝日監査法人(現有限責任あずさ監査法人)、税理士法人、証券会社、事業会社等を経て、独立開業。組織再編税制・グループ通算制度(連結納税)、富裕層に対するPB業務、相続・事業承継を中心に、M&Aアドバイザリー業務や税務・財務DD、企業評価業務も行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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