内容説明
競争優位の源泉となるはずの経営資源が足枷となる―このジレンマにどう立ち向かうか。中国市場におけるパナソニック、シャープの事例を取り上げ、新興国市場戦略における本質的課題を明らかにする。
目次
新興国市場戦略の本質的課題
第1部 先行研究のレビュー(日本企業研究の系譜と日本企業の課題;経営資源と組織能力に関する研究;経営資源による多国籍企業の優位性と海外子会社のマネジメント;分析の視点と方法)
第2部 新興国市場戦略の本質的な課題(事例分析:中国市場における戦略的行動と競争地位の変化;中国液晶テレビ市場における製品戦略;事例分析:戦略的行動と経営資源の蓄積)
第3部 課題解決のためのマネジメント(質的比較分析:知識の移転・受容と経営成果;実証分析:海外子会社のマネジメントが知識創造に及ぼす影響)
本書の結論
著者等紹介
中川充[ナカガワミツル]
2012年北海道大学大学院経済学研究科博士後期課程修了。現在、日本大学商学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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