ＣＦＯポリシー―財務・非財務戦略による価値創造 （第２版）

柳 良平【著】

中央経済社（2021/09発売）

• サイズ A5判／ページ数 247p／高さ 22cm
• 商品コード 9784502402715
• NDC分類 336.8
• Cコード C3034

出版社内容情報

新時代のＣＦＯの財務戦略・非財務戦略を理論と実践から解説。今回の改訂では、エーザイのＰＢＲモデルと従業員インパクト会計を追加して、企業価値向上の考え方を更に充実。

内容説明

「ＥＳＧ」と「企業価値」の関連性を追求する！新たな時代に向かうＣＦＯは、どのように戦略を構築し、企業価値を高めるべきか。

目次

第１章　わが国のガバナンス改革と世界の投資家の視座の変遷
第２章　近年の世界の投資家の視座：２０１８年調査の詳細と２０１９年調査速報
第３章　不都合な真実：日本企業の保有現金１００円は５０円
第４章　企業価値を高めるＣＦＯポリシー：財務戦略マップ
第５章　ＲＯＥ経営とエクイティ・スプレッド
第６章　企業価値創造する投資採択基準（ＶＣＩＣ）
第７章　最適資本構成に依拠した最適配当政策
第８章　ＣＦＯの非財務戦略としての「ＰＢＲモデル」の提言
第９章　ＰＢＲモデルの定量的エビデンス

著者等紹介

柳良平［ヤナギリョウヘイ］
博士（経済学）京都大学。エーザイ株式会社専務執行役ＣＦＯ（最高財務責任者）。早稲田大学大学院会計研究科客員教授。公職として東京証券取引所上場制度整備懇談会委員、米国管理会計士協会常任理事、日本生産性本部経営アカデミー「経営財務コース」委員長等を務める。職歴としては、銀行支店長、メーカーＩＲ・財務部長、ＵＢＳ証券エグゼクティブディレクター等を経て現職。早稲田大学大学院会計研究科客員教授を兼任。Ｉｎｓｔｉｔｕｔｉｏｎａｌ　Ｉｎｖｅｓｔｏｒ誌の２０１６、２０１７、２０１９年、２０２０年の世界の機関投資家投票でヘルスケアセクターのＣＦＯ第１位Ｔｈｅ　Ｂｅｓｔ　ＣＦＯに選出される。米国公認管理会計士（ＵＳＣＭＡ）。米国公認財務管理士（ＵＳＣＦＭ）（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[Cozy]

RD部門のリーダーとして経営層との対話の中で組織への投資価値をもう少し具体的に見える化をしていきたいとの想いから本書を手に取る。エーザイRD部門での具体的な事例なども織り交ぜながらの視点はとても参考になった。５つの非財務資本（IIRC-PBRモデル）の中でも人的資本が市場付加価値に対する貢献度が高いことにも納得。

2023/05/28

[tkokon]

【骨太・ESG統合】〇企業CFOが、投資家とどう向き合うべきかの骨太な理論。企業価値と企業の活動の関係をかなり詳細な実証研究で裏付けしていく。〇特に、ESG（非財務的な活動・指標）と財務成績の包括的な分析が目からうろこ。〇例えば、人件費の額は、５年スパンの長期で見ると企業経営にプラスの効果がある。「人件費というコストをかける」ことが「利益のプラスにつながる」のである。コストカットの人員削減がいかに短絡的な活動か、ということがわかる。●第１版と見分けがつかないくらい似た内容なのが少し残念だが重要な内容

2021/11/03

[Go Extreme]

わが国のガバナンス改革と世界の投資家の視座の変遷 近年の世界の投資家の視座：２０１８年調査の詳細と２０１９年調査速報 不都合な真実：日本企業の保有現金１００円は５０円 企業価値を高めるＣＦＯポリシー：財務戦略マップ ＲＯＥ経営とエクイティ・スプレッド 企業価値創造する投資採択基準（ＶＣＩＣ） 最適資本構成に依拠した最適配当政策 ＣＦＯの非財務戦略としての「ＰＢＲモデル」の提言 ＰＢＲモデルの定量的エビデンス

2021/10/08

[ヒロモ]

頂いた本。ROESGと書いてある緑の本と比べるとずっと読み易く、分かりやすい。1回通読したら分かる類ではないので、次は精読したい。私の勤め先の場合は、無形資産でも特にブランド部分が大きいので、自分なりにも考えてみたい。

2022/06/27

[Toshiki]

情報の非対称性は資本コストを引き上げるとはよく言ったもの。無形資産、特にBSに形状されない資産が収益の源泉になっている現代において、もはや既存の会計基準では企業価値の全貌を測れないのではないか。インパクト加重会計の普及を心から願う。

2021/11/12