出版社内容情報
20年にわたり日本企業の海外進出を支援してきた著者が贈る、海外拠点とすることの多い米国、中国等16か国の法実務やその国に適した人材についての「実践的」アドバイス。
内容説明
グローバル・ビジネスのガバナンスとコンプライアンスの危機を乗り越えろ。日本の会社が海外拠点とすることの多い16ヵ国(アメリカ、イギリス、中国、タイ、シンガポール、インド、インドネシア、ベトナム、マレーシア、フィリピン、ブラジル、カンボジア、ミャンマー、バングラデシュ、スリランカ、ラオス)の、法制度・法実務・労働法制・収賄規制・競争法・その国に適した人材について、日本企業の海外進出の支援を20年にわたり行ってきた著者の経験を踏まえて解説。
目次
第1章 海外進出にあたって
第2章 グローバル・ガバナンス・コンプライアンス
第3章 海外子会社の具体的管理
第4章 労務・人事
第5章 汚職及び腐敗防止法
第6章 独禁法・競争法
第7章 海外主要国の特徴
著者等紹介
中山達樹[ナカヤマタツキ]
東京大学法学部、シンガポール国立大学ロースクール卒業。シンガポール大手法律事務所等を経て、現在は中山国際法律事務所の代表弁護士。環太平洋法曹協会(Inter‐Pacific Bar Association)にて要職を歴任。グローバル・ガバナンス・コンプライアンスが専門(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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でじきち
2
コンプライアンス:法令遵守→企業倫理→社会からの要請に対する適切な対応にまで意味拡大。日常業務に潜むリスクを感知して対応するリスク管理力=リスクマネジメントを含む場合も◆内部統制:コンプライアンスを司る社長や権力者が会社を縛る(統制する)◆ガバナンス:社長や権力者を縛る、悪いことしない牽制の仕組。魚は頭から腐るので最重要◆インテグリティ(誠実さ):与えられたルールを守るコンプライアンス的考え方でなく、各自が自主的自律的に判断。恥をかかねばやって良い、でなく罪の概念で誰も見ていなくてもちゃんとする良心倫理観2025/02/12
Shiro
1
グローバル展開する企業が全社、特に現地法人でリスクに対応していくための要諦がまとめられたもの。リスクの中でも特に財務インパクトの大きな贈収賄・粉飾・カルテルといったリスクへの備え方から、現地社長・社員の不正防止・離職防止に至るまで、幅広く触れられている。弁護士の著作にしては珍しく、小難しい法律の列挙や、脚注だらけの読みづらい構成ではなく、読み物としてさらっと読めるので、最初の入りには良い印象2022/09/25
Go Extreme
1
海外進出にあたって:リスクベースアプローチ 事前のデザインと仕組みづくり 情報収集=リスク管理 デザイン法務の具体例 現地と日本の距離感 グローバル・ガバナンス・コンプライアンス:コンプライアンス三種の神器 4つの目の原則 エンゲージメント ISO31022 海外子会社の具体的管理:研修<ワークショップ 内部通報 海外監査 撤退 労務・人事:新興国の労務 ジョブホッピング対策 労働裁判 汚職及び腐敗防止法:ティーマネー 商業賄賂 エージェント起用 独禁法・競争法:カルテル リニエンシー 海外主要国の特徴2021/11/15