内容説明
企業のなかのヒトをどうみるか。ヒトは知的であって、働く意欲を有している。ヒトは信頼に値するので、厳格な管理は必要ではなく、自己管理と自己統制が十分できると考える。そして、ヒトは企業にとって最も大切な資源(resource、リソース)あるいは最も大切な資産(asset)であるから、育成や能力開発のために投資し、その定着を図らねばならない。なによりも、ヒトこそが競争優位の最大の源泉である。こうした考えに沿った「ヒトの働かせ方」もある。本書はこの考えこそヒューマン・リソース・マネジメント(HRM:人的資源管理)の根幹をなす考えであるとの立場に立って、「ヒトの働かせ方」を考察するものである。
目次
企業評価とHRM
第1部 理論編(HRMの歴史(1)―人事管理からHRMへ
HRMとは―源流からの考察
HRMの2つの潮流―ハーヴァード・グループとミシガン・グループ
HRMの歴史(2)―HRMの時代
資源ベース理論とHRM
HRM担当者の役割)
第2部 実践編(IBMのHRM―「家族としての企業」とは;メンズ・ウェアハウス社のHRM―フルタイマーを活かす;スターバックス社のHRM―パートタイマーを活かす;SASインスティチュート社のHRM―女性を活かす)
著者等紹介
伊藤健市[イトウケンイチ]
1952(昭和27)年生まれ。1983(昭和58)年大阪産業大学専任講師。1998(平成10)年関西大学商学部教授。1992年(平成4)年経営学博士(中央大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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