内容説明
本書は、いわゆる上場企業向けのストック・オプションに関する解説にとどまらず、非上場企業におけるストック・オプションの解説にも重点を置いています。上場・非上場別にその活用方法について、付与する会社側および付与される側のニーズに則してまとめています。また、わが国でのストック・オプションの近時の発行実務を、通常型・株式報酬型・有償新株予約権として類型別に整理して解説しています。第5版では、令和元年改正会社法の影響(取締役の報酬等としての株式・新株予約権の付与に関する株主総会決議事項の見直し、上場会社の取締役または執行役を対象とする株式報酬の無償発行の解禁)や、それに伴う新たな会計上の取扱いを解説しています。また、株式報酬を含めた各インセンティブ報酬についてメリット・デメリットの比較を行っています。
目次
第1部 立場別・ステージ別ストック・オプションの活用(ストック・オプション制度の概要;ストック・オプションと報酬制度;立場別・成長ステージ別ストック・オプションの活用実務)
第2部 ストック・オプションの解説(ストック・オプションの会社法上の取扱い;ストック・オプションの発行手続;ストック・オプションの会計処理;ストック・オプションの税務;ストック・オプションの開示;ストック・オプションの評価方法;IFRSにおけるストック・オプションの主要な会計処理;その他の株式等を用いたインセンティブ報酬制度)