内容説明
社会科学の一分野として経営学研究が意義を持ってから約100年である。ここではアメリカにおいて頭脳労働と手労働との分離、それを時間研究、動作研究によって展開したF.W.テイラー。自ら専門技師として後には専門経営者として経営に直接携わり、経営教育の必要性を認め、計画を取り込むことによってマネジメントの体系化をはかったH.ファイヨール。巨大化する組織への対応を官僚制組織の順応によって近代企業の内実をみたM.ウェーバー。ほぼそれと並行して展開された経営経済学の初期の動向をみる。
目次
第1章 科学的管理(科学的管理の本質とは;アメリカ的製造方式 ほか)
第2章 H.ファイヨールの管理論(管理論;H.ファイヨール経営学論・管理学論の意義 ほか)
第3章 M.ウェーバーの官僚制と経営経済学(官僚制組織;経営経済学の成立 ほか)
第4章 ヘンリー・フォード研究(創業時のフォード;T型車、そしてベルトコンベア・システム ほか)
第5章 GMとA.P.スローン(GMの創立;A.P.スローンの登場 ほか)
著者等紹介
高橋俊夫[タカハシトシオ]
1939年、愛知県名古屋市生まれ。明治大学経営学部教授、経営学博士(明治大学)、ドイツ経営学研究会会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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