内容説明
本書は、(株)NTTデータの法務室で勤務するメンバが、システム開発を行う事業者(システムベンダ)の法務担当者の目線から、システム開発や関連する契約について、読者の理解を深めることを目指して執筆したもの。主な読者層としては、ユーザの法務部門や発注部門に所属する方、システム開発の契約をチェックする機会の多い弁護士等だが、システムベンダ側の関係者やフリーランスで開発業務を受託する個人事業主の方などにも役立つ一冊となっている。わかりやすさを最優先して極力かみ砕いた表現で契約書雛形も用いながらシステム開発について解説している。
目次
第1部 システム開発の流れと契約(システム開発とは何か;システム開発前段階:提案・見積;システム開発工程;運用・保守フェーズ;新たな開発手法と契約形態)
第2部 サンプル契約書(条文解説)(システム開発基本契約;システム開発個別契約(準委任)
システム開発個別契約(請負)
システム運用・保守契約)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yuichi Tomita
6
NTTデータが編者である実務書。250ページ中、150ページがシステム開発の基礎知識で、残り100ページで契約書雛形の解説がなされる。 前者は基礎的なことが多いが随所にベンダーならではの見解や事例紹介があり、そこがタメになる。雛形の解説では、後半水増し感(前で述べたことを参照というのが多い)もある。 NTTデータの法務部が新入部員向けの研修にでも使うのだろうか、といった印象。この程度の内容は、ベンダー法務部員には当然の知識なのでしょう。2022/03/30
Yuichi Tomita
3
再読。契約条項の解説はおまけですね。2022/04/12
h t
2
法律まわり2022/11/20
ちくわ
2
ベンダサイドから見たシステム開発契約について、大手企業であるNTTデータによって書かれた本書。本書の特徴としては、前半部分のシステム開発についての解説が書かれた部分だと思う。ベンダサイドからすれば当たり前かもしれないが、ユーザサイドからすれば、一度、しっかりと流れについては理解しておくべきと思う。もしイメージできていない段階で契約審査に臨んでも、何となく請負契約?準委任契約?といった切り口のみで、それ以外は何のこっちゃとなるように思う。今後のビジネスを考えれば、IT周りの知識を準備しておくのは必須と思う。2022/10/21
まさやん510
1
第一部で、システム開発の流れ(主にウォーターフォールモデル)がわかりやすく解説され、第二部で、システム開発基本契約、個別契約(準委任、請負)、保守契約のサンプル契約書の条文が解説されている。一般的な解説に加え、「実務慣行としてはこういう定めや運用を行うことが多い」といった実際面での解説が多くあるところが◯。2021/07/04