内容説明
本書は、主に2000年以降に日本企業が実施した経営改革を対象として、企業がどのような状況のもとで経営改革を実施したのか、その結果として企業経営や事業内容がどのように変化し、業績は改善したのかを6つのケース・スタディを通じて明らかにしている。個々の企業がおかれていた状況や時代背景、それぞれの施策を選択した経緯や意図など、それぞれの経営改革が成功または失敗した個別の要因について詳しく説明している。各章は独立して構成されているので、まずは興味を持ったケースから読んでいただき、そのほかにもどのようなリストラクチャリングがあるのか、日本企業がどのような経営改革を行って業績を改善しようと奮闘してきたのかについてもぜひ併せて読んでいただきたい(『著者からのメッセージ』より)。
目次
第1章 日本企業の経営改革
第2章 債務の株式化―長谷工コーポレーションの事例
第3章 配当優先株の発行―伊藤園の事例
第4章 純粋持株会社の採用―ビール会社の事例
第5章 共同出資会社を利用した事業分離―エルピーダメモリの事例
第6章 子会社上場と完全子会社化―日立製作所の事例
第7章 人件費の削減―三洋電機の事例
第8章 経営改革の評価と展望
著者等紹介
大坪稔[オオツボミノル]
1971年福岡県生まれ。1995年九州大学経済学部経営学科卒業。2000年九州大学大学院経済学研究科博士後期課程単位修得退学。2002年佐賀大学経済学部准教授。2012年佐賀大学経済学部教授。2013年九州大学大学院経済学研究院准教授。2016年九州大学大学院経済学研究院教授。2018年公認会計士試験試験委員(経営学、現在に至る)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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