出版社内容情報
ファンドではなくメインバンク制度をもつ日本の銀行だから行える「バイアウト・ビジネス」の手法と課題を分析する。代表的なヴィクトリア、東ハトのケースもくわしく紹介。
内容説明
メインバンク制度は弱体化したといっても、依然、企業へのネットワーク、人材などの面でその強みは健在である。本書は、バイアウト市場が拡がりをみせるなかで、銀行が業務拡張という点において、また不良債権処理のツールとして、その強みを生かしてバイアウト・ビジネスへ参入することのメリットを、さまざまな資料をもとに検証する。
目次
第1章 バイアウト・ファンドによる不良債権処理(ヴィクトリアのケース;東ハトのケース ほか)
第2章 不良債権処理のメニュー(不良債権処理スキーム;産業再生機構 ほか)
第3章 メインバンク制度の弱体化(メインバンクによるコーポレート・ガバナンス;メインバンクの歴史的意義 ほか)
第4章 銀行のバイアウト・ビジネス(メインバンクにとってのバイアウトとは;2つの意義―不良債権処理と新ビジネスチャンス ほか)
第5章 メインバンクの処方箋としてのバイアウトは可能か(エクイティ・ファイナンスの挑戦;コーポレート・ガバナンスの挑戦 ほか)
著者等紹介
北村元哉[キタムラモトヤ]
Turnaround Management Association(TMA)日本支部上席研究員。1968年兵庫県生まれ。大阪外国語大学、ジョンズ・ホプキンス大学大学院卒業。国際関係・国際経済学修士。2004年10月から現職。1998年当時から日本および欧米のバイアウト市場に関する調査・研究を行ってきた。事業再生研究機構会員、日本CFO協会 General CFO資格会員
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