内容説明
本書は、運輸業を「航空業」、「海運業」、「鉄道業」、「物流業」という４つに分けて、それぞれのビジネスの概要、会計上の論点、とりわけ各業種固有の論点をＱ＆Ａの形式で網羅的に解説しています。２０２０年の新型コロナウイルス感染症の影響により、ヒトの移動が制約されたことに伴い、航空業や鉄道業では未曾有の危機を迎えています。モノの移動についても、Ｅコマースの発達や米中経済摩擦などを背景として海運業や物流業に大きな影響を与えています。この第２版では、新型コロナウイルス感染症の影響による最新の業界動向や制度を解説するとともに、事例を更新しています。また、２０２１年４月より適用が開始された「収益認識に関する会計基準」について、運輸業において特に留意すべき事項を解説しています。
目次
第１章 運輸産業とは（航空業とは；航空業の課題と今後の動向 ほか）
第２章 財務諸表の特徴および分析（航空業の財務諸表の特徴；航空会社の戦略と財務諸表への影響 ほか）
第３章 損益計算書からみた運輸産業の会計（収益認識に関する会計基準等の概要；航空業における収益の主要な構成要素 ほか）
第４章 貸借対照表からみた運輸産業の会計（航空機の取得原価；航空機の減価償却 ほか）
第５章 運輸産業特有の個別論点（日本の航空業におけるＩＦＲＳ導入状況；航空業におけるＩＦＲＳ導入の影響 ほか）
