内容説明
バブル破綻後約10年間にわたる、膨大な量の財務データを解析。金融機関など実務界で広く用いられた著者の企業倒産予知モデルを、現下の経済状況に適した「SAF2002モデル」として提示する。既存の企業分析手法における諸問題を検証。倒産という特殊な状況に向かう企業の行動と財務指標との関係に注目し、企業の財政状態を安定的に表す「倒産余地に有用な財務指標」を抽出する。SAF2002モデルは的確な倒産予知を可能にするのみならず、企業分析ツールとしても様々な局面に利用可能。とりわけ「格付け」への応用可能性を、格付け機関の格付けと比較し、検証する。
目次
第1章 序論
第2章 企業倒産概念
第3章 企業分析の手法と技術
第4章 財務指標による倒産分析
第5章 倒産予知モデルの構築
第6章 倒産予知モデルによる倒産分析の実践と応用
第7章 倒産予知研究の展望と課題
著者等紹介
白田佳子[シラタヨシコ]
1994年筑波大学修士課程経営・政策科学研究科経営システム科学専攻修了。1994年修士(経営学)。1999年筑波大学博士課程経営・政策科学研究科企業科学専攻修了。1999年博士(経営学)。1971年日本航空(株)。(株)帝国データバンク、中央クーパースアンドライブランドコンサルティング(株)等を経て、1996年筑波技術短期大学助教授。2001年日本大学経済学部助教授。2002年日本大学経済学部教授、現在に至る。日本大学商学部ビジネススクール講師兼任。著書に、『企業倒産予知情報の形成』中央経済社(日本リスクマネジメント学会賞)など
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。