内容説明
研究開発型企業の発展において、持続的競争優位の源泉とは何か。日本と韓国の研究開発型企業発展のプロセスについて、制度的アプローチとRBV(Resource Based View)アプローチの2つのアプローチに分類、各先行研究の意義と限界を検討したうえで、統合的分析枠組みを提示することにより、「日韓研究開発企業のマネジメント変遷の比較考察」を行う。従来の経営学の諸理論に立脚しつつも、学際的な政治学、経済学などの他分野の理論と多くの接点を持たせて研究開発型企業発展分析に適した統合的分析枠組みの開発を行っている。
目次
第1章 制度的アプローチおよびRBVアプローチとは:先行研究のレビュー(制度論とRBVの現状と課題;企業マネジメントと制度論;RBV(Resource Based View)の現状と課題
比較制度分析的接近
制度論アプローチとRBVアプローチ)
第2章 RBVと制度論の統合と事例分析の妥当性(統合的分析枠組みの提示;研究の方法と対象:経営学における比較事例研究(Comparative case studies)の意味
研究の対象)
第3章 日韓研究開発型企業の発展と事例(IT―株式会社MarkAny;バイオ―Cell Biotech社;ベアリング:株式会社ツバキ・ナカシマ;自動車:株式会社堀場製作所)
第4章 比較事例分析(生成期:何が各社の飛躍につながったか;形成期:経営環境の変化への対応;第一成長期:第二の成長エンジンの模索;第二成長期:安定的な成長の模索)
第5章 制度論と資源ベース論の統合:本書の結論
著者等紹介
金泰旭[キムテウク]
近畿大学経営学部教授。博士(経営学/北海道大学)。韓国ソウル出身。韓国ソウル延世(Yonsei)大学卒業。北海道大学大学院経済学研究科修了(経営学修士・博士)。専攻は国際経営論、経営戦略論、ベンチャー企業論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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