内容説明
IT革命といわれる技術力と開発の方向が、これからのビジネスのあり方、21世紀の社会の中核となる組織構成の方法を支配することになるが、そこで提案されるシステムが、“サイバーオーガニゼーション(Cyber Organization)”である。サイバーオーガニゼーションとは、サイバネティックス(Cybernetics)から派生的に生まれた言葉であり、既存の組織とまったく異なる発想で組織の構築と運用を考えるところに生れる“電子頭脳システムを持つ組織(電子頭脳型組織)”である。21世紀を迎えた今、情報通信技術の進歩と普及により、大きく変貌する企業や経営システム、組織の本質を解明する。
目次
第1章 IT(情報技術)による新しいパターンの発展
第2章 サイバー時代の事業創造モデル―ソニーの事例を中心として
第3章 組織シミュレーション
第4章 サイバースペースにおける組織化
第5章 ニュービジネスの流れ
第6章 サイバー・マーケティングのインパクトと方向性
著者等紹介
旭貴朗[アサヒタカオ]
1984年東京工業大学大学院総合理工学研究科システム科学専攻。現在、東洋大学経営学部教授。共著に「経営システム」(’91年)「システム知の探究2」(’97年)がある
涌田宏昭[ワクタヒロアキ]
1955年早稲田大学大学院商学研究科修了。現在東洋大学名誉教授、北京理工大学顧問教授、OA学会会長。主著に『新しい経営情報科学』(編著)中央経済社、1995年。『情報化の経営と組織』(共著)中央経済社、1996年。『ネットワーク社会と経営』(編著)中央経済社、1998年
涌田幸宏[ワクタユキヒロ]
1991年慶応義塾大学大学院商学研究科博士課程単位取得退学。現在名古屋大学大学院人間情報学研究科助教授。主著に『情報化の経営と組織』(共著)中央経済社、1996年。『ネットワーク社会と経営』(共著)中央経済社、1998年、『デジタルストラテジー』(共編著)中央経済社、2000年
涌田智昭[ワクタトモアキ]
1990年杏林大学社会科学学部卒業。現在、日本Web-IS研究所研究員(アメリカシアトル在住)。共著に「複雑系の経営学」(’99年)がある
寺島和夫[テラシマカズオ]
1978年大阪工業大学大学院工学研究科経営工学専攻修士課程修了。現在龍谷大学経営学部教授。主著に『情報化と地域商業』(共著)千倉書房、1997年。『Excelによる経営データの分析と活用』(共著)同文舘、1999年
内藤勲[ナイトウイサオ]
1988年名古屋大学大学院経済学研究科博士(後期)課程単位取得満期退学。現在、愛知学院大学経営学部教授。共著に「技術革新のマネジメント」(’91年)「Case Studies on Application Technology in Manufacturing Firms in Asia」(’98年)「企業と経営」(2000年)がある
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