内容説明
ドイツの自動車産業に焦点を合わせ、1970年代以降、フレキシビリティの大量生産システムへの組込みが、ドイツの自動車メーカーにおける生産合理化努力においてどのように展開されてきたのかを、経験的資料を用いて具体的に検討した。こうした検討は、日本的生産モデルとは異なる、「もう一つの」フレキシビリティの具体的あり様を、「ドイツ的生産モデル」として提示することになるであろう。
目次
序章 現代合理化の基本課題と分析視角
第1章 ドイツ自動車産業の生産合理化とフォード・システム
第2章 フォード・システムの限界とフレキシブル合理化
第3章 フレキシブル合理化と「新しい生産構想」
第4章 フレキシブル合理化と集団労働
第5章 「労働の人間化」と労働組合
第6章 フレキシブル合理化とコーポレート・ガバナンス―トヨタとVWの国際比較を手掛かりとして
第7章 経営のグローバル化とフレキシブル合理化の新たな展開
結章 フレキシブル合理化とドイツ的生産モデルの行方
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