内容説明
日本の大学では、経済学・経営学の分野に特化した英文ライティングの学習法が確立されておらず、そうした講座も筆者が知る限りほとんどない状態です。そこで本書は、英語で論文を執筆し、国際的なジャーナルへの投稿にチャレンジしたいと考えている日本の研究者や大学院生の方々が、論文採択のための戦略的な書き方を基礎から身につけることを目指しています。
目次
1 論文を投稿する前に必ず知っておきたいこと(Q&A)―あなたのお悩み解決編(国際学術論文の採択(acceptance)はどのように決まるのか?
査読者は何を評価するのか?
読みやすい英文はどう書くのか?
日本語で書いたものを翻訳してはいけないのか?
文法は正しいはずなのにうまく伝わらないのはなぜ?
冠詞のtheはどのように使えばよいのか?
英語論文でエラーを減らすにはどうすればよいか?
単調な表現の繰り返しを避けるには?
読者に伝わりやすい英文の書き方とは?
I thinkはなぜ使ってはいけないのか?)
2 さぁ書き始めましょう―英語論文の書き方実践編(論文の構成と基本パラグラフの書き方;先行研究の読み方と論文引用の書き方;先行研究に対する書き手のスタンス;Introduction(序論)の書き方(1):研究課題の重要性
Introduction(序論)の書き方(2):未達成課題の明示
Introduction(序論)の書き方3:研究の独自性の訴求
Literature Review(文献レビュー)とIntroductionのまとめ
Method(研究の実施方法)の書き方1
Method(研究の実施方法)の書き方2
Result(研究結果の報告)の書き方
Discussion(考察)とConclusion(結論)の書き方
Abstractの書き方)
著者等紹介
中谷安男[ナカタニヤスオ]
法政大学経済学部教授。専門:Business Communication,Academic Writing。慶應義塾大学経済学部卒業。米国ジョージタウン大学大学院英語教授法資格。豪州マッコーリー大学大学院修士号取得。英国バーミンガム大学大学院博士号取得。オックスフォード大学客員研究員。Journal of Business Communication及びApplied Linguistics主要ジャーナル査読委員、University College of London、EPPI‐Centre Systematic Review社会科学分野担当、豪州University of Queensland、ニュージーランドMassey University博士課程外部審査委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。