内容説明
現在の国際経済の不均衡の実態とその是正や緩和について国際分業方式の転換を提唱するなかで、「棲み分け」の論理を説こうと試みた。
目次
国際経営における共生の論理―日本企業のグローバリゼーションと棲み分け指向の経営
企業自助成立の条件と国際経営戦略―共立と自助両立の構成要件と企業戦略
進出日系企業の実態と国際分業の選択基準―直接投資の効果と個別企業における国際経営戦略
国際化時代の国内戦略と産業空洞化への対応―経営構造の変革と個別企業戦略の枠組み
国際化時代の地方企業の現実と戦略模索(実態調査にみる生き残り、成長戦略の狭間の地方企業;地方の浮揚・国際化の要件とその限界)
国際分業の進展と企業特殊的優位性保持の条件―特に技術・無形ノウハウの移転と優位性維持の均衡を中心に
国際経営の人材育成と投資摩擦の回避―混迷に生きる企業人のパラダイム追求の意義と限界