内容説明
労務管理とは、企業ができるだけ大きな剰余価値を生産し、より多くの利潤を獲得するために、商品としての労働力を購買し、それをもっとも能率的に消費するための管理である。本書は、現代企業における労務管理の科学的・総体的な分析をこころみたものである。とりわけME(マイクロエレクトロニクス)化がもたらす労務管理への影響と、「労働の人間化」(QWL)について欧米のみならず、日本の問題に焦点をあてて分析している。
目次
序章 労務管理の分析視角
第1章 労務管理の意義と対象
第2章 労務管理の生成と展開
第3章 現代の人事管理と行動科学の適用
第4章 ME化の進展と現代労務管理の動向
第5章 職務分析と人事管理
第6章 雇用管理の新展開
第7章 企業内教育訓練
第8章 職務評価と人事考課
第9章 企業内労使関係の管理構造
第10章 経営コミュニケーションの意義と必要性
第11章 「労働の人間化」と新しい労働組織
第12章 日本における「労働の人間化」の展開
第13章 経営民主化の意味と条件