内容説明
会計情報は、受け手の行動や意思決定に影響を与えるだけでなく、情報の送り手の行動を一定の方向に誘導する効果をもつ。退職給付会計基準により作成された会計情報が、情報の送り手である企業をなんらかの行動に誘導したならば、それはどのような形で行われたのであろうか。その検証を試みるのが本書の目的である。
目次
退職給付会計基準と退職給付制度の関係
第1部 退職給付会計基準と退職給付制度の特性(退職給付と退職給付制度の概観;退職給付会計基準の特徴;会計基準の設定過程に関する日米比較;給付債務の法的な構成要素に関する考察;給付債務の経済的評価)
第2部 退職給付制度の再編とその要因(退職給付制度に関する理論的考察と実証研究;退職給付会計基準による実質的裁量行動;会計基準変更時差異の償却年数に関する意思決定要因;代行返上に関する意思決定要因;代行返上と成熟化との関係)
退職給付会計基準が与えた経済的な影響
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