企業会計情報の評価―社会的信頼性の観点から

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 265p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784502284601
  • NDC分類 336.9
  • Cコード C3034

内容説明

従来から、財務会計の中心的な利用目的は、投資家等に対して「有用な」企業情報を提供する点にあるといわれてきた。しかし財務報告がかかる有用性を発揮するためには、当該企業とその活動にある程度の信頼性が存在せねばならない。また、有用で、写像として忠実な財務情報が提供され、広く利用されつづけるならば、その企業に対して、利害関係者の信頼性が醸成されてくるということもある。本書は、こうした企業への「社会的信頼性」という見地から、企業会計情報の作成と開示がその信頼性をどの程度ささえているか、または将来においていかにして高めうるかを考察している。

目次

第1章 取得原価‐実現主義会計―その経営者制御機能
第2章 企業の社会性と取得原価主義の限界
第3章 原価 時価ハイブリッド会計の論理を求めて―基礎的社会責任の視角から
第4章 金融資産と金融負債の完全時価評価について―その取得原価主義的解釈とその意義
第5章 企業の社会性と経済的ならびに社会的業績開示
第6章 企業への利害関係者の信頼性の変動と無形資産の形成
第7章 信頼性回復と企業結合会計―パーチェス法の拡張としての確率的パーチェス法の提案を含む

著者等紹介

中野勲[ナカノイサオ]
1937年10月大阪府堺市にて出生。1960年3月神戸大学経営学部卒業。1962年3月同大学経営学研究科修了。1962年4月同大学経済経営研究所助手。1963年11月~1967年3月大阪大学経済学部助手・講師。1967年4月~1979年3月神戸大学経済経営研究所助教授。1977年経営学博士。1979年4月~2001年3月同研究所教授。2001年4月~2004年3月姫路獨協大学情報経済学部教授。2004年3月神戸学院大学経営学部教授(2008年3月末日まで)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

最近チェックした商品