出版社内容情報
産学官連携等、業種や組織を越えた活動が真に効率的・継続的なものとなるために、活動の「場」をどのように変革(イノベーション)すべきか、専門の学者・実務家が論じます。
菊池 純一[キクチ ジュンイチ]
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小林 直人[コバヤシ ナオト]
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内容説明
場のイノベーション(Field Innovation)とは、専門的職能集団によりデザインされた「場」(空間、環境、組織、関係、体系)の実現により捻り出される変革を総称する事象である。各種産学官連携の活動や複数組織間の提携、さらには、複数技術分野を繋ぐ活動あるいは協創システムを社会に組み込む活動などを題材に据えて、「場のイノベーション」の最先端をデザインする専門家が語る。
目次
第1部 場のイノベーションの理論的展開(実践的協創スキームの戦略デザイン;企業における「場」の変容)
第2部 組織を越えた場の実態(国立研究開発法人の現場における実践から;理研の産業連携とバトンゾーン機能;地域展開における場のプロデュース)
第3部 場のイノベーションを作動させるための組織機能(イノベーションを促進する「場」とガバナンス構造の変容;場のイノベーションとアントレプレナーシップ;PDCAサイクルにおける軌道修正の場;連携を意識した知財管理の場)
第4部 場のイノベーションのフロンティア(場のイノベーションを誘発する人材;安全システムによるイノベーションと場の形成;人工知能の戦略志向と分野融合の場)
著者等紹介
菊池純一[キクチジュンイチ]
青山学院大学法学部・大学院法学研究科教授。専門分野は、経済システムと法制度の融合領域(知的財産法、知財クリニック論、メガシステム論、追跡評価解析、計量経済学)。著作多数
小林直人[コバヤシナオト]
早稲田大学研究戦略センター副所長・教授。専門分野は、研究戦略・評価論、先端光デバイス工学、半導体材料工学、量子ビーム工学。旧工業技術院・電子技術総合研究所、(独)産業技術総合研究所で超伝導体材料・半導体材料、先端光通信デバイス等の研究に従事後、理事として研究評価の業務に従事。2009年以来、早稲田大学研究戦略センターにおいて超先端光デバイス工学の研究以外に、大学全体の研究戦略立案・評価の仕事に従事。経済産業省、NEDOで研究評価委員長を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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