内容説明
内部統制システムは、文書化して初めて、すべての関係者が理解し、実行することができる。フローチャート方式は、権限を示す組織図をもとに、平易な言葉と記号で手順を示し、担当者は何を行うべきか、その上司はどの点に注意してチェックすべきか、また必要な書類や証憑は何かを示している。本書第1部では、粉飾決算の最近の10の事例を取り上げ、概要を分析して、コーポレート・ガバナンスや内部統制システムの整備・強化について付言した。第2部では、具体的に売上げ計上~売掛金の回収、仕入れ計上~買掛金の支払い、製造原価計算、実地棚卸、固定資産におけるフローチャートを示して留意事項を解説した。
目次
第1部 粉飾決算と内部統制システム(粉飾決算とその動機;コーポレート・ガバナンスと内部統制システムの整備)
第2部 フローチャートで理解する内部統制システム(フローチャート作成の前提;売上高の計上から売掛金の回収までのフローチャート;仕入れの計上から買掛金の支払いまでのフローチャート;製造原価計算に関するフローチャート;実地棚卸の手続きに関するフローチャート;固定資産に関するフローチャート)
著者等紹介
鈴木豊[スズキユタカ]
昭和15年東京に生まれる。昭和39年早稲田大学第一商学部卒業。昭和41年早稲田大学大学院商学研究科修士課程修了。昭和45年等松・青木監査法人(現監査法人トーマツ)入社。昭和47年公認会計士。昭和58年~平成7年日本公認会計士協会理事・常務理事歴任。昭和60年~平成17年監査法人トーマツ代表社員。平成8年~平成11年公認会計士試験第3次試験委員。現在、公認会計士鈴木豊事務所所長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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