内容説明
本書は、現代企業の成功の必要条件である顧客関係性の創造・強化・進化のマネジメント・コントロールという、これまでにないユニークな課題に挑戦したものである。顧客関係性のドライバーをマネジメントするアイデアとシステム、それに首尾一貫した戦略・方針と情報分析モデルを持てば、一般的なサービス産業や製造産業においても市場の勝者になることが可能であることを指摘している。しかも、傑出したリーダーやユニークなビジネス・モデルでなくとも、戦略を可視化して科学的な仮説設定と検証を繰り返し行うことができるリーダーとそれに協賛するチーム・メンバーがいれば、それが可能であると指摘している。このように、本書は、顧客という経営者から見えないカスタマーを目に見えるカスタマーに変換し、彼らの購買行動を固定化するにはどうするのか、そのアイデアの宝庫である。
目次
第1部 固定収益マネジメントのフレームワーク―顧客関係性の計画と評価の枠組み(固定収益マネジメントの背景;顧客関係性評価のフレームワーク;顧客関係性構築計画の策定のフレームワーク)
第2部 顧客関係性の構築(サービス戦略と顧客関係性構築プログラム;顧客関係性のスパイラルアップ―ソフトウェア・ベンダーにおける事例;顧客関係性構築プログラム立案における戦略策定の視座 ほか)
第3部 固定収益マネジメントと管理会計(顧客セグメンテーションマネジメント;固定収益マネジメントに基づく管理会計手法;固定収益ドライバーの探索 ほか)
著者等紹介
淺田孝幸[アサダタカユキ]
大阪大学大学院経済学研究科教授。神戸大学大学院経営学研究科博士後期課程修了、博士(経営学)。福島大学講師、桃山学院大学助教授、筑波大学助教授を経て現職
鈴木研一[スズキケンイチ]
明治大学経営学部教授。大阪大学大学院経済学研究科博士後期課程修了、博士(経済学)。長銀総合研究所、広島国際大学助教授を経て現職
川野克典[カワノカツノリ]
ベリングポイント(株)マネージングディレクター。青山学院大学経営学部卒業。大手電機メーカーを経て、アンダーセンビジネスコンサルティング(現ベリングポイント)に入社し、現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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