出版社内容情報
投資家はどう研究開発集約的な企業の価値を見積もり、投資意思決定を行っているのかを実証的に分析。さらに、コンピュータ取引の発展をうけてテキスト情報の価値も解明。
石光 裕[イシミツ ユウ]
著・文・その他
内容説明
本書では、研究開発投資がもたらす無形資産の経済的性質や投資家が保有する情報の特質に着目し、研究開発集約企業に対する投資家の行動を明らかにしている。また近年、投資家自らが意思決定から売買までを行っていた時代から、そのプロセスの大部分をコンピューターが担う時代へとシフトしてきている。コンピューターは定量、定性を問わずさまざまな情報を処理するため、本書ではこれまであまり研究に活用されることのなかった情報の1つであるテキス情報に着目し、その情報価値を検討している。
目次
本書の目的と構成
日本企業の研究開発投資と会計基準
研究開発集約企業の財務的特徴
研究開発費情報と将来利益予想
研究開発集約企業における投資家の情報収集・分析
研究開発集約企業と投資家間の情報格差
研究開発集約企業とディスクロージャー
研究開発費による裁量行動と将来業績
投資戦略の変化と研究開発情報の役割
有価証券報告書における研究開発活動の記載内容
研究開発活動のテキスト情報と将来業績
結論と今後の課題
著者等紹介
石光裕[イシミツユウ]
2000年同志社大学商学部卒業。2003年神戸大学大学院経営学研究科博士課程前期課程修了。2007年神戸大学大学院経営学研究科博士課程後期課程退学。京都産業大学経営学部専任講師。2011年京都産業大学経営学部准教授。2018年京都産業大学経営学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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