内容説明
従来、投資の失敗した固定資産であっても、取得価額で計上され、その実態が財務諸表で明らかにならないという問題点が指摘されていた。減損会計の導入により、固定資産に対する投資の回収可能性が明らかになり、それに対応して一層のキャッシュ・フロー経営や効率経営へと経営スタイルが変わっていくことが予想される。本書は、平成17年4月1日以降開始する事業年度からの減損会計の強制適用において、実務的な手引きを提供するため、実践的な観点からモデル企業を想定し、具体的な問題点を取り上げて解説したものである。固定資産の減損会計に関する会計・監査・経営・税務の知識がまとめられており、企業の総務・財務・経理担当者をはじめ、公認会計士・税理士・不動産鑑定士・証券アナリストを対象としている。
目次
第1章 減損会計の全体像(減損会計の概要;対象資産 ほか)
第2章 減損会計の適用事例と留意点(適用事例の紹介;減損会計適用の手順 ほか)
第3章 減損会計の業種別課題(IT関連企業に関する減損会計の適用;知的資産に対する減損会計 ほか)
第4章 減損会計マネジメントの実践(減損会計と今後の経営;投資意思決定経営の整備 ほか)
第5章 減損会計と法人税法(税務面の経営の影響;減損会計と税務上の評価損規定等の関係 ほか)
著者等紹介
森村照私[モリムラテルキ]
大阪府立大学経済学部卒業。中央青山監査法人社員、公認会計士。主として証券取引法・商法に基づく会計監査、金融機関の会計監査に従事
渡部靖彦[ワタナベヤスヒコ]
立命館大学経営学部卒業。中央青山監査法人シニアマネジャー、公認会計士。日本公認会計士協会近畿会監査会計委員会委員。立命館大学法学部非常勤講師、ビジネス・スクール等講師。主として証券取引法・商法に基づく会計監査、および新規公開予定会社に関するコンサルティングならびに事業再生等に関するアドバイザリー業務に従事
山添清昭[ヤマゾエキヨアキ]
関西大学大学院商学研究科修士課程修了。中央青山監査法人シニアマネジャー、公認会計士。日本監査研究学会正会員。主として監査法人業務管理部に在席し、会計・監査等に関する相談の業務に従事。財務会計、経営分析、監査実務等に関するセミナー講師、学会発表等多数
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