出版社内容情報
久本 憲夫[ヒサモト ノリオ]
著・文・その他
内容説明
“共稼ぎ正社員モデル”―男女ともに正社員として働き続けながら家族形成し、子どもを無理なく育てるという、「家族」という観点からみた雇用モデル。「片稼ぎモデル」の対極にある。現在2割程度の家庭が該当する。この雇用モデルを主流にするには、長時間労働や無駄な転勤などの障害をなくすことが必要である。本書では、これらの障害の実際の程度と除去策について論じている。
目次
第1章 男女雇用平等の齟齬とワーク・ライフ・バランス―共稼ぎ正社員モデルの主流化を求めて
第2章 正社員をどう捉えるか―処遇と働き方
第3章 労働時間管理
第4章 転勤と配置転換、そして昇進
第5章 管理職という存在
第6章 ワーク・ライフ・バランス実現に向けた改革案―長時間労働促進法制の改革と実効性のある公正な労働市場ルールの確立を
補論1 初職非正社員の増加と正社員への転換
補論2 従業員代表をめぐる論点―過半数代表制の実質化を求めて
補論3 正社員の歴史
著者等紹介
久本憲夫[ヒサモトノリオ]
京都大学大学院経済学研究科教授(社会政策・労働経済論)。1955年生まれ。京都大学経済学部卒業、同大学院経済学研究科博士後期課程学修。博士(経済学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。