目次
第1章 美術品の取引過程
第2章 美術市場の性格
第3章 美術品の評価と鑑定の困難性
第4章 美術品と税
第5章 美術館における経営上の課題
第6章 美術館と命名権
第7章 企業と文化活動
第8章 芸術活動とメセナ
第9章 メセナ支出の会計的管理
著者等紹介
山本誠[ヤマモトマコト]
同志社大学経済学部卒業。早稲田大学大学院商学研究科博士後期課程修了。現在、大阪商業大学総合経営学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Strega Rossa
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「美術の会計」というよりも「美術業界のビジネスモデル」といったタイトルがふさわしいのではないだろうか。本書は美術の会計処理を詳しく考察した実務書ではない。美術品の取引過程、美術市場の性格、美術品の評価、メセナなどの解説が主である。会計に関しては、美術品の税務、美術館の命名権の会計処理と評価法の部分が相対的に厚く書かれている。メセナについては個別企業の会計処理よりもマクロベースの解説になっている。全体的に教科書的であり、アートの世界を会計面から軽く眺めてみるには面白い本である。2018/06/08