内容説明
IoT、ビッグデータ、ロボット、人工知能(AI)等による技術革新が、従来にないスピードとインパクトで進行するなか、わが国のGDPはほとんど増加しておらず、世界に占める比率も15%から6%へと減少する一方である。同時に、『フォーチュン』誌のグローバル500社の売上高ランキングをみても、日本企業の退潮傾向は明らかである。今はまさに変革期であり、革新が、とりわけモノづくり革新が、わが国企業に強く求められているのである。本書は、転換期に立つ日本の工業経営の現状を分析し、モノづくり革新の可能性を探る。
目次
序章 岐路に立つ工業経営
第1章 モノづくりの組織能力と現地化の進展―グローバル化と日本企業
第2章 日本の自動車メーカーの受注生産システム比較
第3章 わが国工業部門の経営管理における文化差の解釈―社会的調和の考え方を基軸として
第4章 日本企業の新たな競争優位の可能性―共創による知の創造
第5章 エレクトロニクス産業の競争力向上と資本主義モデルの制度補完性
第6章 日本のモノづくり技術の再評価と技術競争力再構築の課題
第7章 日台企業間協働の発展―分業から共創ネットワークへ
第8章 日本の工業経営の課題―イノベーション研究からの考察
終章 工業経営研究の歩みと新たな課題
著者等紹介
風間信隆[カザマノブタカ]
明治大学商学部教授、博士(商学)
廣瀬幹好[ヒロセミキヨシ]
関西大学商学部教授、博士(商学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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