内容説明
企業の規模や業界を問わず、経営者の経営努力に対する意欲を高め、企業価値の向上という成果を経営者と株主・投資家との間で適切に分け合うための株式報酬制度の重要性は、近年ますます高まりつつあります。この高まりを受け注目をされているのが、日本版リストリクテッド・ストック(特定譲渡制限付株式)と有償ストック・オプションです。しかし、長所が多いといわれ魅力的なこれらの株式報酬制度には、短所はないのでしょうか。本書は、株式報酬制度全般を概説したうえで、日本版リストリクテッド・ストックおよび有償ストック・オプションの仕組み、評価、設計上の留意点について、長所・短所を含め明快に解説しています。
目次
第1編 報酬制度総論(CGコードを踏まえた報酬設計;報酬制度の基本的枠組み;基本報酬設計上の考慮事項 ほか)
第2編 日本版リストリクテッド・ストック(リストリクテッド・ストックとは;リストリクテッド・ストックのインセンティブの特徴;日本版リストリクテッド・ストックの導入に係る制度の整備 ほか)
第3編 有償ストック・オプション(有償ストック・オプションの意義;業績条件と株価条件;ストック・オプションの評価モデル ほか)
著者等紹介
中村慎二[ナカムラシンジ]
弁護士・公認会計士・米国公認会計士・CFA協会認定証券アナリスト。1999年3月東京大学法学部卒業。2000年弁護士登録(53期)。2006年公認会計士登録。2008年米国イリノイ大学会計学修士号取得。2008年公認内部監査人登録。2009年米国イリノイ州公認会計士(RCPA)登録。2010年CFA協会認定証券アナリスト。2011年日本証券アナリスト検定会員。2011年7月~2013年7月任期付公務員として金融庁総務企画局企業開示課に勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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