内容説明
経営環境が劇的に変化し、経営管理を行なっていく上で、拠り所とする情報は、過去の実績から、将来の予想へと移り変わってきている。CRM、SCMといった、現在の情報を迅速に把握し、リアルタイムな意思決定を行なえる仕組み作りに各企業が取り組んでいるが、こうした情報も中期的な投資判断を行なうためには決して十分とはいえない。ディスクロージャーの面においても、決算開示が四半期化されてきたことにより、実績の開示サイクルが短くなったことから、より精度の高い業績予想の公表が投資家より期待されてくるようになっている。本書は、こうした企業内外のニーズを受けて現場の第一線で活躍しているコンサルタントの、実際の経験に立脚して記されたものである。
目次
第1部 伝統的予算管理と情報システム化(予算管理の基礎;予算管理情報システム)
第2部 予算管理制度の改革(予算管理プロセスのスピード化と四半期予算;ABCとABB;連結予算管理;プロジェクト予算管理 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
rohi
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予算管理の知識整理のため読んだ。第1部・2部の構成で1部は一般的な予算管理の話で特に目新しい内容はない。2部には「プロジェクト予算管理」「予測/シミュレーション」「連結予算管理」などがある。「プロジェクト予算管理」はその特徴や管理方法、設備投資プロジェクト例の概要が非常に触りだけ掴むことができる。「予測/シミュレーション」ではその定義、意義、具体的な方法が述べられている。非常に興味をひかれるテーマだが、残念ながら書き手の文章からでは伝わりにくく自分には十分に理解できなかった。 ★★★☆☆(買ってもいい)2021/08/14