内容説明
関係会社を擁して企業集団を形成し事業経営を行う方式は、企業にとって古くかつ常に新しい重要問題である。わが国においては、戦前の旧財閥系企業にその萌芽を見ることができる。戦後、財閥解体ののち、事業関係を中心とした関係会社集団が形成され、事業部制と並んでわが国経済の発展を支える重要な柱となった。本書はトヨタ、松下電器、東芝、GE、フルーアなど内外150社の大規模企業に関する管理会計的アプローチを中心とした実証的研究を基礎としており、企業集団における意思決定会計や業績評価会計について究明するものである。
目次
第1部 関係会社管理および関係会社管理会計の基礎(関係会社会計の意義と体系;関係会社管理の経営組織;関係会社管理の業務規程)
第2部 関係会社の意思決定会計と業績評価会計(関係会社の意思決定会計;関係会社の業績評価会計;海外関係会社の管理会計)
第3部 関係会社の内部報告会計と内部監査会計(関係会社管理の報告制度と経理規程;関係会社の内部監査会計)