内容説明
市場経済が発展すると、利己的な動機に基づく行動原理を背景に、社会は便利になり効率的になるが、人と人との相互の信頼や思いやりで結ばれる「コミュニティ」が失われ、その再生が社会経済の大きな課題となる。本書は、「コミュニティ」そのものを正面に据え、それに関する議論の系譜と理論的枠組み、今日的な課題などを体系的かつ総合的に示されるように構成した。
目次
第1部 コミュニティを理解する(なぜ、いまコミュニティ再生か;経済学からみたコミュニティ論;社会学からみるコミュニティ論;地域・都市政策におけるコミュニティ論)
第2部 コミュニティに生きる(子育てとコミュニティ;高齢者とコミュニティ;健康・長寿とコミュニティ;教育とコミュニティ)
第3部 コミュニティを創る(震災とコミュニティ;まちづくりとコミュニティ;インターネットとコミュニティ;環境とコミュニティ)