内容説明
本書は、現代の財務諸表監査が有する構造的な問題について、多面的に考察しようとしたものである。すなわち、分析的手続、リスク・アプローチ、監査計画、企業の存続能力、日本コッパース会社事件、内部統制について、それぞれのもつ意義や問題点について、SASの各規定や日本公認会計士協会監査基準委員会の各報告書を手がかりに、それらの関係や内蔵する構造的な問題について多面的かつ批判的に考察しようと試みたものである。また、現代監査の将来の展開として保証業務をとりあげている。
目次
序章 本書の目的と構成
第1章 監査計画策定時における分析的手続
第2章 監査の実施過程における分析的手続
第3章 リスク・アプローチと監査計画
第4章 企業の存続能力
第5章 日本コッパース会社事件
第6章 内部統制
第7章 将来の業務の展開―保証業務
結章 まとめと今後の展望