内容説明
企業会計審議会は、連結財務諸表制度の抜本的見直しを行い、平成９年６月６日、「連結財務諸表制度の見直しに関する意見書」を公表して連結ベースのディスクロージャーの一層の充実を提言すると共に、連結財務諸表原則を大幅に改訂した。また、この意見書においてその導入を提言した中間連結財務諸表と連結キャッシュ・フロー計算書について、平成１０年３月１３日に「中間連結財務諸表等の作成基準の設定に関する意見書」と「連結キャッシュ・フロー計算書等の作成基準の設定に関する意見書」を公表している。これらの意見書に基づく新しい連結財務諸表制度は、平成１０年４月１日以後に開始する事業年度から段階的に実施し、平成１１年４月１日以後に開始する事業年度から本格的に実施されることになっている。本書は、これらの意見書による新しい連結財務諸表制度と連結ベースの各種財務諸表についての解説を編集したものである。
目次
「連結財務諸表制度の見直しに関する意見書」の概要と考え方
連結ベースのディスクロージャーの充実等について
子会社および関連会社の範囲の見直し
資本連結の手続（資本連結の基礎；支配獲得後の基本連結手続）
税効果会計の適用
親子会社間の会計処理の統一、未実現損益の消去および表示関係等
実務から見た改訂「連結財務諸表制度」
「中間連結財務諸表等の作成基準の設定に関する意見書」の概要
「中間連結財務諸表等の作成基準の設定に関する意見書」の解説
「連結キャッシュ・フロー計算書等の作成基準の設定に関する意見書」の経緯と概要
「連結キャッシュ・フロー計算書等の作成基準の設定に関する意見書」の解説
中間連結財務諸表および連結キャッシュ・フロー計算書の有用性
