内容説明
50年以内に人口が約4000万人減少するなかでいかに豊かな地域を創るのか。逆6次産業化の促進、広義の新しい公共の機能、地域資源の活用、土地利用の転換、グローバル地域の創生、地域イノベーションの創出、国土の末端地域の先端化、中枢管理機能の移転をキーワードに解説。
目次
第1章 なぜいま地域創生なのか
第2章 官民一体で挑む武雄市の地域創生
第3章 「グローバル創業都市・福岡」を目指して
第4章 医療機器産業集積による福島復興
第5章 光産業を支える光産業創成大学院大学
第6章 中部圏における航空宇宙産業クラスターの創出
第7章 環境モデル都市・飯田におけるエネルギーの自立戦略
第8章 北海道における新しい地域創生
第9章 新結合によるコミュニティ産業の創出―コミュニティ農業が拓く産業と地域の再構築
第10章 本社機能の地方移転
著者等紹介
山崎朗[ヤマサキアキラ]
中央大学経済学部教授。博士(経済学)。京都大学工学部卒。九州大学大学院経済学研究科博士課程単位取得満期退学。九州大学助手、フェリス女学院大学講師、滋賀大学助教授、九州大学教授を経て、現職。産業構造審議会委員、国土審議会委員、科学技術審議会委員などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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壱萬参仟縁
21
逆6次産業化:経営コンサル小阪祐司氏が初めて使用(24頁章末注11、2012年)。販売は流通のプロに任せ、農家は生産に注力する方法という。専門化(選択と集中)で得意分野の強みを活かした6次産業化の新たな特質を呼称したのだろう。本文では、1次産業の大規模化、高付加価値化を志向するという(8頁)。私も6次産業の動きは中山間地域での生存条件として注目してきたが、1次産業の生産性向上、規模拡大、付加価値向上(同頁)の中では、生産性と付加価値に改良の余地を見出せると思っている。2015/08/10
香々地
5
地方創生+人口減少+資本主義からの脱却(せめて首を自由に動かせる程度には抜け出したい)」を私は求めるのだがこの本にヒントはあるのだろうか。技術・技能の継承とのバランスをとりつつ、いかに科学技術を取り入れていくか。地域からの撤退、合併2016/02/04
香々地
1
興味のある章をつまみ読み。経済効果のある「地産地消」は、海外からの輸入品を地域産、国内産に代替することである。(P.8)2016/02/11
Satoshi Murai
0
読了2015/11/13