内容説明
財政の現状や3つの機能、地方財政制度を理解したうえで、わが国の税体系や租税3原則、所得税・消費税・法人税の仕組みを丁寧かつコンパクトに解説!前半では、財政の役割を中心とした財政の概要を、後半では税を中心とした内容を取り上げている。とりわけ税の問題に類書よりも紙幅を多く割き、現在の租税原則に3つの章をあてている。
目次
第1章 日本の財政の現状(民間経済と公共経済;日本の財政構造 ほか)
第2章 資源配分機能(公共財の特性;公共財の理論 ほか)
第3章 所得再分配機能(最低限の生活保障;不平等の是正 ほか)
第4章 経済安定機能(国民所得の決定;財政政策の効果 ほか)
第5章 地方財政(国と地方の役割;地方の歳入 ほか)
第6章 日本の税体系―課税の根拠と税の分類(税の根拠と役割;税の分類 ほか)
第7章 現代の租税原則と公平性―租税原則(1)(スミス、ワグナーと現代の租税原則;公平性 ほか)
第8章 中立性―租税原則(2)(市場経済の効率性;税の導入 ほか)
第9章 簡素、徴税費と納税協力費―租税原則(3)(簡素の原則;徴税費最小の原則 ほか)
第10章 所得税の仕組み(所得課税の仕組み;所得税を巡る論点 ほか)
第11章 消費税の仕組み(消費課税の分類;付加価値税の仕組み ほか)
第12章 法人税の仕組み(法人税負担の帰着;日本の法人税 ほか)
著者等紹介
林宏昭[ハヤシヒロアキ]
関西大学経済学部教授。1958年兵庫県生まれ。1981年関西学院大学経済学部卒。1987年関西学院大学大学院経済学研究科博士課程後期課程単位取得、博士(経済学)。専門は財政学・地方財政学。主著『租税政策の計量分析―家計間・地域間の負担配分―』(日本評論社、1995)(日税研究特別賞)
玉岡雅之[タマオカマサユキ]
神戸大学大学院経済学研究科教授。1961年大阪府生まれ。1985年神戸大学経済学部卒業。1987年神戸大学大学院経済学研究科博士課程後期課程中退。専門は財政学
桑原美香[クワハラミカ]
福井県立大学経済学部准教授。1974年山口県生まれ。1988年愛媛大学法文学部(経済学科)卒業。2003年広島大学大学院社会科学研究科博士課程後期修了、博士(経済学)広島大学。専門は財政学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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- 和書
- 夕空晴れて