内容説明
会計基準の国際化を意図したIFRSの測定原則に係る基本思考を分析、整理。それを踏まえて、投資不動産の測定と財務報告に論点を絞り、現状の展開とその中の課題を米国や欧州における実践と研究成果を中心に検討している。投資不動産に対する測定や財務報告の課題や問題の検討の中で、具象主義アプローチによる財務報告を志向するのが合理的なのか、機能主義アプローチによる志向が合理的なのか、現実的課題解決の論点を見つけ出すことをターゲットとした。
目次
第1章 財務報告の意義とCRE戦略
第2章 意思決定有用性と財務報告モデル
第3章 財務報告の質的特性と測定原則
第4章 原価モデルと公正価値モデルの選択
第5章 投資不動産の保有目的と投資企業の分類
第6章 投資不動産の事後測定モデルの選択
第7章 公正価値の測定と国際評価基準
第8章 米国における投資不動産事業体の財務報告
第9章 REITによる非GAAP財務情報の開示
著者等紹介
近田典行[チカダノリユキ]
埼玉大学経済学部教授(現在)。明治大学大学院経営学研究科博士後期課程単位取得満期退学(平成元年3月)、明海大学不動産学部専任講師、助教授、教授、ケンブリッジ大学土地経済学部客員研究員などを経て現職。ASBJ工事契約委員会専門委員、日本不動産証券化協会導管性研究会委員、一般財団法人建設産業経理研究機構研究顧問、さいたま市財産評価委員などを務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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