内容説明
本書は、企業が当事者となる訴訟において、代理人の弁護士や訴訟担当の法務パーソンが、裁判を行う際に気をつけるポイントを解説しています。知る機会の少ない訴訟上のノウハウやマナーを、裁判のプロが分かりやすく丁寧に説明した待望の一冊です。
目次
第1章 訴訟の見立て
第2章 主張
第3章 証拠
第4章 期日
第5章 証人尋問
第6章 判決対応
第7章 企業訴訟関連の判決とその特徴
第8章 和解
著者等紹介
中村直人[ナカムラナオト]
1983年一橋大学法学部を卒業後、1985年に弁護士登録、現在は中村・角田・松本法律事務所パートナー。訴訟、会社法を得意とした企業法務を中心に弁護士業務に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
roatsu
17
企業法務担当者は必読の内容。契約書の作成一つ取っても読後は仕事の仕方が変わってくると思う。無形のものも含めて第一線で重要となる知恵が文章化されて読めるのはとても幸せなことである。2018/09/11
NAKY
6
とても読みやすい。でも、同じ中村先生の同じような本でも裁判官との共著の訴訟の技能の方が考えさせる深い内容だったかも。2019/06/08
shellgai
1
非常にわかりやすく、参考になる。2024/08/19
阿輸迦
1
参考になる。裁判官はいかに心証を形成するか。書証から動かしがたい事実を抽出し、それらがストーリーと矛盾がないか。テレビドラマにおける裁判のシーンが現実とは違っていることを、教えてくれる。2021/12/20
masaharu
0
迫力のある本だった。細かな手続き等の記載に終始している類書が多い中、自分はこうしているということについて示してある。大企業の訴訟ばかり手がける著者と、まったく経験を共有しているという人はそれほど多くないはずだが、日常的に訴訟を経験している同業者であれば、なるほど、ほぉーという記載が多い。また、「ほかの同業者はこうしているが、私はそうはしていない。なぜなら・・・」といった部分も目につき、自分の考えと一致しているところもありホッとできる。結びの言葉に迫力とユーモアを感じられる。2015/03/02