内容説明
本書は、経営管理の第一線で環境問題に取り組み、経営と環境のギリギリの妥協点を模索してきたミュラー=ヴェンク教授の苦闘の成果であり、また、それ以後の実践的研究の出発点ともなった著作である。ここに示される独創的な環境会計の理論は、本書のタイトルからもうかがえるように、スイスの伝統的な簿記の勘定理論と、精密機械工業の発展に見られる高度な工学の歴史と、ミグロ社に代表される、いわゆる環境を意識した経営をそのバックグラウンドに持つものである。
目次
1 企業と環境
2 エコロジー簿記の概略
3 等価係数の算定
4 エコロジー簿記実行上の実際的諸問題
5 製造企業における応用例
6 エコロジー簿記のいっそうの展開
7 環境侵害の企業内での管理
補論 応用例における等価係数の算定