内容説明
「日本版スチュワードシップ・コード」はアベノミクス「第3の矢」、すなわち日本経済成長戦略の一翼を担うものとして定められたもので、企業・機関投資家間の「企業価値の持続的拡大」に向けた「建設的な対話」の活発化が企業収益・株価の上昇を促し、日本経済の発展に資するとの考えに基づいています。本書は、同コードの導入を機に、一機関投資家の視点から「企業価値向上」について考察を行ったものです。ニッセイアセットマネジメントで実際に行われている、投資判断のための長期企業評価プロセスに基づき執筆したもので、「評価する側」の視点からの企業価値向上戦略を示しています。
目次
第1章 スチュワードシップ・コード時代の幕開け
第2章 長期投資家の株式評価の視点
第3章 高まるESG情報の重要性
第4章 企業価値向上の実例
第5章 企業と投資家の共生―対話を行う意義と実例
第6章 スチュワードシップ・コード時代のIR活動
著者等紹介
藤井智朗[フジイトモアキ]
ニッセイアセットマネジメント株式会社株式運用部部長。1993年一橋大学経済学部卒業。同年に日本生命保険相互会社に入社。日本経済研究センターや日本生命の米国投資現地法人(米国株式投資担当)などを経て2014年3月以降現職。日本証券アナリスト協会検定会員、CFA協会認定証券アナリスト
笹本和彦[ササモトカズヒコ]
ニッセイアセットマネジメント株式会社株式運用部投資調査室室長。1990年慶應義塾大学経済学部卒業。同年に日本生命保険相互会社に入社。米国パナゴラ・アセットマネジメントや日本生命の欧州投資現地法人(欧州株式投資担当)などを経て2012年3月以降現職。日本証券アナリスト協会検定会員、CFA協会認定証券アナリスト(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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